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千葉 敏; 岩本 修; Suddrovitskii, E. S.*; 渡辺 幸信*; 深堀 智生
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(6), p.498 - 508, 2000/06
核子とCの反応を記述する光学ポテンシャルを得るために、軟回転体模型を用いてCの集団準位構造、B(E2)データと中性子及び陽子反応断面積の統一的な解析を行った。異なる励起準位への遷移を記述するために、軟回転体模型による集団準位構造の解析により得られた励起準位間の結合強度が本質的に重要であることが判明した。また、陽子散乱データを解析に含めることにより、高いエネルギー領域までの光学ポテンシャルを精度良く決定することが可能となった。この結果、このモデルが150MeVまでのさまざまな観測量を良い精度で記述できることがわかり、高エネルギー核データライブラリーを初めとする核子入射核反応データ整備の強力な手法となり得ることが示された。
Sukhovitskii, E. S.*; 岩本 修; 千葉 敏; 深堀 智生
Journal of Nuclear Science and Technology, 37(2), p.120 - 127, 2000/02
飽和結合様式を用いる軸対称の硬回転体模型に基づくチャンネル結合理論によって、150MeVまでのエネルギー領域でのUの核子入射反応に対する光学模型ポテンシャルの推定を行った。中性子及び陽子の散乱断面積と中性子の全断面積をほぼ実験誤差内で記述できる光学ポテンシャルを得ることができた。このポテンシャルを用いて計算された、10MeV以上の中性子に対する吸収断面積は従来の計算値より10%程度大きな値となった。